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鍼灸専門・高木治療院・鍼灸師高木の日記です。

〒810-0022 福岡市中央区薬院1-6-5
ホワイティ薬院302号 鍼灸院 高木治療院

旅行 倫敦2010年11月

その20 週末朝のマクドナルドにて




一旦、ホテルに戻る。
ばっちり目覚めてしまっているが、今は午前3時。

原稿書きしたり、ロンドンの地図をチェックしたり、テレビを見たり、色々。




そして紅茶。
普段あまり飲まなかった紅茶だが、イギリスに居るという設定が、私を紅茶好きにする。
味覚と気分は密接な関係にあるのだ。

・・・・・・

午前6時、そろそろマクドナルド、オープンしたかな。
インターネットも使いたいし、行ってみよう。




上の写真は、別の日に撮影したもので、この時の写真は無い。

店内は、既ににぎやかだった。観光客らしきグループもいれば、飲み歩いて午前様っぽい若者もちらほら。

ブラックコーヒーを注文し、座る場所が・・・ない。
テーブルは確保、立ってコーヒータイムとしますか。

wi-fiでネット接続し、メールをチェックしたりしていると、私の居る場所より少し離れた場所がどうも騒がしい・・・。


 床をモップで清掃している店員さんに、10代か20代か若い男が何か強い口調で文句を言っているようだ。

どうも何か言いがかりをつけているようだ。

 店員さんは口ヒゲを蓄えた小柄な中東系?の中年男性。文句を言う若者を睨み付け、「Sorry, MASTER!!」と、強い口調で言い放った。
おそらく、「悪かったな、坊ちゃん!」というニュアンスだろう。

若者は怒りの表情で立ち上がり、こう叫んだ。
「FU●K OFF!!」

若者は手に持っていたドリンクの紙コップを、店のカウンター内に、おもいっきり投げつけた。

紙コップは、カウンター内に居た黒人の女性店員さんの横をかすめ、ステンレスの大きな調理器具の側面に勢いよく当たり、中身の飲料が周囲に飛び散った。

 中年男性の店員さんは、すぐさまトイレ横の従業員用の部屋?に向かい、何かを手に持ち、若者の前にすぐさま戻ってきた。

 店員さんが手に握りしめていたのは、
警棒だ。

店員さんは警棒を振り上げ、若者に詰め寄る。
「 GET OUT!! 」(出て行け!)

身長180cm以上はありそうな若者は、色々と下品な言葉を連ねつつも、後ずさり。

若者が浴びせかける罵声に、店員さん全くひるまず前進。
・・・・

ほどなく、若者は退散。店内はすぐに、何事も無かったかのような穏やかな賑わい。

店員さんは、いつのまにか警棒をモップに持ち替えていて、やはり何事も無かったかのように淡々と平常業務をこなしていた。

 若者を追い払う所作、なんだか慣れているように思えた。つまり、ここでは日常的な出来事ってことかな。

日本で、客に警棒振り上げるファーストフード店って想像がつかない。
まあ、あれは客じゃなくて、ただの店荒らしか。

迷いの無い毅然とした店員さんの態度、すばらしい。
日本でも、ああやって迷惑な人を堂々と追い払ったらいいのに、なんて思ったりもする。
・・・・・・・

コーヒーを飲みつつ、私もパソコンいじりに戻る。

しばらくすると、今度はカウンター前あたりが騒がしい。

ロングコートを着た長身の老人男性が、店員さんに何か抗議している。
今朝のマクドナルドは落ち着かないな〜

長身の老人男性、英国の童話の世界から飛び出してきたような、「頑固爺さん」という言葉がぴったりはまる感じだ。




 抗議を終えた頑固爺さんは、指きりグローブ(軍手の指先部分を雑にハサミで切ったような・・)をした片手に紙カップ、もう片手にはスティック砂糖とスキムミルクの束。

 砂糖とミルクをもっとよこせと店員さんに言ってたんじゃないかな?

うわ、頑固爺さん、こっちに来る!
そして、私のすぐ横の椅子に着席。

もう店出ようかな・・・・・。


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