2004 春
2004年の初春、大学の先輩という方から連絡が入り、当院にて治療を受けてみたいとの事。もしかして生意気な後輩に一喝入れに来るということなのだろうかと思った。
横浜で開業している同級生(当日記や院のページにも登場の長岡先生)より、その方が明治鍼灸大学の卒業後研修生時代に彼が大変お世話になった、いい方だという情報を得て、ちょっと安心した。
その方、小田崎先生は大学の一つ先輩、在学中は交流が無かった方だ。
治療予約を頂き、来院された。とても温厚そうで、礼儀正しい方だった。その日最終の時間に来院をお願いしていたのだが、その理由は↓こちら。
渡辺通り2丁目にある沖縄料理の店、「がちまやぁ」(残念ながら既に閉店・・)にご招待。本格的な沖縄料理とオリオンビールで乾杯。
自己紹介や今までお互いに学んできた事など話をした。ほぼ初対面でありながら、話題に欠くこと無く、とても有意義で楽しいお酒を酌み交わした。
2004年 初夏
小田崎先生はご自身の開業準備の真っ最中、小倉駅周囲の不動産屋さんを何件も巡り、やっと見つけられたとの連絡が!
メールで所在地や写真を送って頂いた。
壁紙を張り替えたばかりの綺麗な内装、だがなんと、壁紙やその接着剤は患者さんの健康を害するから、すべてはがして、全面に漆喰(しっくい)を塗るとの事!
床も薬剤の使われていない木材を敷き、天井の照明も全て変えてしまうそうだ。そして経費を節約するために漆喰塗りはご自身や友人に手伝ってもらうらしい。
もちろん私も、お手伝いに赴くことに決めた。本格的に漆喰塗りの段階になった時に、お知らせを下さるという事になった。今からとても楽しみだ。
2004年 夏
小田崎先生から新たに写真が届いた。
猛暑の中、汗だくになられながら壁紙を頑張って剥がしているそうだ。クーラーはあるのだが、壁塗りのためにマスキングしてあり、使えないらしい。カメラを構えていらっしゃるのは、小田崎先生の鍼灸院ホームページ内にある、先生の日記、明々堂通信に度々お名前が出てくる意匠職人の町谷さん。
2004年 長夏
とうとう漆喰塗りが始まったとの連絡が入った。時間を調整して、小倉北区馬借に妻と共に車で向かった。
お昼すぎに到着。このビルの3階だ。場所はわかり易く、迷わず来る事が出来た。
壁紙は全てキレイスッキリ取りのぞかれていた。
町谷さんの漆喰塗り即興レクチャーを受け、作業開始!
漆喰塗り、とっても楽しい。図工の時間のような、文化祭のようなノリで、雑談しながら作業は進む。
気温は高かったが、窓から心地良い風が室内を吹きぬける作業しやすい環境、久しぶりに良い汗をかいた。
あっという間に時間は経過、外が暗くなるまで作業に夢中だった。
もちろんこの後、冷たいビールが待っていた。価格がリーズナブルで接客が良く料理も旨い店が小倉北区には多いのが、また嬉しい。
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