2004年 長夏 その2
漆喰塗りと作業後ビール目当てで、日を置いてまたお手伝いに向かう。
漆喰塗りもそろそろ終盤、治療院らしさを感じさせる空間へと確実に変化してきていた。自分のことのように完成がとても楽しみだ。
漆喰は、塗ったばかりの頃と乾いた時とでは、見た目の色がまったく違う。乾くと、とても優しく明るい白になる。
明々堂のロゴマークの候補複数を見せて下さった。どれも格好良いデザインの
ものであったが、やはり採用されたものが最も明々堂の雰囲気に合っていると思った。
漆喰塗りが終われば、あとは業者さんの出番だそうだ。
ホームページが完成し、公開されていた。明々堂のイメージとデザインがぴったり。
2004.10月 明々堂のご開業前
内装工事が終了、つまり完成したとの連絡を頂いた!
時間を工面し、お祝いに早速駆けつけた。
明々堂の扉を開けると、別世界。漆喰塗りやっていた頃とのギャップが大きすぎる、オシャレな空間。照明も変わり、漆喰の優しい白がさらに映える。
ついこの前まで、ブルーシートと養生テープと塗りかけの壁のあの部屋が、立派な治療院へと変貌を遂げていた。
受付、優しい木の香りが心地良い。
この時は、私が屋久島の浜辺で拾ってきた木の枝を置いて下さった。
オシャレな障子、空間にとても似合っている。
ベッドのシーツやタオルにまでこだわりがあり、柿渋染めの身体に優しいものらしい。壁の漆喰は人体に有害な物質や余分な湿気を吸収してくれ、補修もただ塗り足せば良いだけという、素晴らしい素材なのだそうだ。
いよいよ数日後に開業の日を迎えられる小田崎先生。
念願の独立開業、第三者の立場で微力ながら少しだけ関わらせていただいたが、やはり大変な事なんだと改めて感じた。自分が開業した時のことは、そういえばあまり覚えていない。
そして本番はこれから。
お互いに頑張りましょうと、軽くお酒を酌み交わした。
小田崎先生、肉体的にも精神的にも相当疲労を蓄積しておられるご様子、開業前という状況でなければきっとすでにダウンしているだろうと思った。
治療院開業前の人というを今まで何人も見てきたけど、開業準備終盤から開業後しばらくまでは超人的な精神力が湧き上がってくるようになるのは共通しているみたいだ。
人間、土壇場になると強い。
2006 初夏
明々堂開業より、もう一年と8ヶ月が経過していた。本日は小田崎先生を拙宅にお招きしての交流会。
開業して間もなくから、コンスタントに患者さんの来院数は増え、現在も日々臨床にお忙しい毎日を送っておられるようだ。
安心してご紹介出来る鍼灸師の先生です。
北九州市小倉北区 はりとおきゅう明々堂
前編に戻る。
交流のページに戻る。
〒810-0022
福岡市中央区薬院1-6-5
ホワイティ薬院302号 高木治療院